新しい選挙の方法を考える

東京都知事選挙の知らせが届きました。
困ったな。
ぜんぜん選挙に行きたいと思わない。

選挙に行ったところで、自分の意思が政策に反映されないし。
自分が一票くらいを投票してもどうにもならないだろうと思ってる。
「自分以外の多くの人」というものを信じることができない。
Iridiumと同じ理由によって」多くの人が投票しないでしょう。

えっとね、こんなにも僕が行きたくないならたぶん「投票」って手段が間違ってるんです。
ネットがあるのに投票をするためにわざわざリアルの肉体を移動させるなんて、おかしいよ。
なんかアナクロ趣味なんですか。
こんな投票方式では投票へのモチベーションが上がるはずがない。

もしも僕が投票するとしたら、最低条件はネットで投票できること。
そんなの実装は簡単なんだから。
ちゃんと予算をとっていますぐ取り掛かれば、2ヶ月くらいで準備できるんじゃないか。
投票のお知らせはがきに暗号化したコードを書いておいて、それを入力させるだけで個人を識別できるんで単にそれを入力できるサイトを作ればいいだけ。


でも、それだけでは僕はまだ投票しない。

なぜなら、
「投票したい」と思える人が誰もいない
からだ。

判断が感情依存定見なさすぎの人は駄目だし、
面白くても政府を転覆されちゃうのはちょっと困る。
他の人は主張がつまらなすぎてぜんぜん選ぶ気になれません。

「人間を選ぶ」ってことをやめるべきなのかもしれない。
Iridium的には別に人間なんてどうでもいいんです。
各立候補者への個人的な好き嫌いとかはあまりないし。
やってほしいことをちゃんとやってくれれば誰だってかまわない。
ほとんどの有権者のみなさんも本当はそう思ってると思ってます。
誰がなろうが本当はどうでもいいはず。
重要なのは誰がなるか、じゃなくて何が実行されるのか、です。

人間に関して言うならば、(無名ではあるだろうけど)都知事にはもっと適任な人がたくさんいるはずなんです。

今、立候補してる人たちが東京都民全部の人の中で「もっとも東京都知事に向いている人」ではぜんぜんない。
知名度があって、かつやりたい人」が立候補して当選してるにすぎないんです。


現状は人間と政策が一体になってるから投票することができない。

人間と政策は別々だと思うんだけど、どうなんだろうか。
官僚の人なんかは、理屈の上ではすべて政府の決定に従ってうごくわけですよね?
意思なんてないことになってる。
つまり、方針さえ決まっているならば、その下で動く人は誰でもいいんです。

政策は政策、人間は人間で別に選べるようになってたほうがいい。

首長とか代議士が意思決定者になっちゃだめだと思う。

で、投票用紙は政策を支持するかどうかのアンケート形式になってるんです。

例えばポイントが割り振れるようになってて、
各政策に好きなだけポイントが入れられる。

政策が決まっちゃったら選ばれた候補者は全力でそれが達成されるように努力しないといけないことにする。

こうすると民衆のみなさんを本気で説得しないといけないし、
みんなが本気で政策を考える必要が出てくるので全員に緊張感が要求されます。

衆愚政治を実体験することになるかもしれないんだけど、
現状みたいに政府と自分がまったく無関係で蚊帳の外にいるよりは、参加感があると思う。

税金を払っている分くらいは政治に参加できるようになっててもいいんじゃないか。
今はぜんぜん参加感がないってのは自分の票の重みがゼロだから。

本当にみんなが政治に参加しはじめると恐ろしいことになるかもしれなくて、
(感情的な暴走とか印象操作の効力が増大する)
それはそれで失敗が怖いんだけど、
より明示的で言論的な社会になることは間違いない。

この方式は社会の構成員の平均的な知的レベルが政策に反映されちゃう。
社会の痛さが前面に出てきて、みんながいろんな主張をしないといけなくなるだろうけど、
個人的にはそういう活力のあるカオティックな状態が好きなんだけども。