どうやってニートの人をニートじゃなくするか

2ちゃんねるとかを見ているとなぜこんなにもニートの人が多いのかと思うときがある。掲示板上では別に普通の人に見えるのになんで引きこもっているんだろうか。この人たちをなんとか普通に働かせることはできないものか?

と、人事だと思っていたのだけど、ニートの定義を調べてみるとどうやら自分もニートであることがわかった。誰かの扶養家族である必要はないらしい。労働する気持ちはあっても、具体的に勤務先を探していないとニートになる。自分の場合は今週は仕事を探してないのでニート。(先週は探していたのでニートではない)勤務先を探す頻度については不明。一年に一回探すだけでもニートから逃れられるのか?「勤務先を探す」という行為さえしておけば定義的にはニートではないのかもしれない。
2ちゃんねるのトップに求人関係のリンクを張っておき、クリックしたら簡単に求人が探せるようにする。これをやると、ニートを10万人くらい減らせるかも。だって「仕事を探してる」んだもんね。

ニートの人が集まる場所には、ニートから回復できる手段が用意されてあってもいいとは思う。政府のニート対策って何をやってるのかぜんぜん見えてこないし、ニートに入るはずである僕には未だ何のニート対策も適用されないようなのだ。ハローワークに行ってみたけどニート対策がどれなのかわからないし、積極的にニートを救おうっていう施策が存在しないように見える。2ちゃんねるにエロ広告が載っているよりは就職の斡旋の広告があったほうが社会にとっていいに決まっている。そこにお金を使ってもバチはあたらない。

まあ、実質的にそこに普通のリンクがあったとしても働きはじめる人は少ないだろうから、そこでなんか工夫はしないといけないとは思う。ニート専用の雇用プログラムをトップに持ってくるとか、ニート同士の就職活動コミュニティを作れるようにしておくとかね。

        • -

つらつら考えるにニートの本質は対人恐怖ではないだろうかと思う。ニートだってお金はほしいだろう。働けばいろいろと好きなものが自由に買い物できるんだから、動因がないわけじゃないんです。「やりたいことがみつからない」っていうのもあるんだろうけど、「好きなことじゃないと絶対に働かない」とかって決心があるわけじゃないはず。ニートのままでいてもいいけど、できれば働いたほうが生活環境的には有利になる。だったら働かない理由は多くない。対人恐怖さえ克服できればニートニートから抜け出せるんじゃないか。しかし対人恐怖を克服するのは難しい。精神的な問題というのはなかなか簡単には解決できない。森田療法みたいな精神療法で強引に解決するってのも方法としてはあるけど、逆に悪化するかもしれないし、すべての症例に絶対効くとは言えないし、再発しないとは限らない。

えーと、じゃあどうするかっていうと簡単なのはネット上ですべての仕事が完結することでないかと思う。要するに一切人に会わずに仕事ができる環境が出来上がってしまえば対人恐怖症でも仕事に差し支えない。現在でも実は会社に行く必要なんてほとんどないのだ。プログラマーなんて、本当は直接に人に会う必要なんてほぼない。特に下流工程っていうか「直接の交渉作業のない人」は、人に会う必要なんてたぶんない。

この流れを押しとどめているのは「直接人に会ったほうが話が早い」っていう速度感と、「勤怠を自己管理するのが難しい」っていう2点につきると思う。逆に少し速度を落とすことができて、自己管理できる方式が確立できるなら自宅勤務できる。もしも僕が政府の人なら、自宅勤務方式の開発に全力を注ぐ。だって遅かれ早かれ未来はそうなるに決まってるし、ニートの人の問題を解決するだけではなく普通の人の通勤時間の短縮や居住地域による雇用のアンバランス問題をも解決するからだ。余暇時間を増加させ、産業が活性化する可能性がある。各国に先駆けて日本が自宅勤務の方式を確立するメリットは十分にある。もちろん応募とか面接の部分もネット上で全部済ますようにする。

一番問題になるのは勤怠管理部分ではないかと思う。自宅勤務の失敗ってのは緊張感がなくなって自分で自分の管理ができないために発生する。仕事をしているお互いに姿が見えないと監視がなくなってしまい、緊張感がなくなるんじゃないかなあ。直感的にはお互いに動向が見えるようにカメラがあってPCの画面で見えるようになっていればよいような気がする。まあいろいろな方式を試行錯誤してみて一番うまくいくやり方を定式化してしまえばよい。あとは方式の概要を流布してニートの人に実際の運用に乗ってもらうだけだ。本気でやればたぶんできるよ。

あー、ただ自宅勤務が実現しても対人恐怖が解消されないのはやはり問題かなあ。普通の人生を送ることで対人恐怖がだんだんに解消されていくって効用もあると思うんだけど、本当に誰とも会わないで済む環境が実現しちゃうと永遠に対人恐怖が解消されない危険があるような気がする。そういう意味では自宅勤務は逆にまずいか。対人恐怖は対人恐怖で別個に対応する必要があるのかも。心理的問題は改めて考えてみるかなあ。