映画『ほしのこえ』と新海誠

えと、「ほしのこえ」という映画を観ました。
内容としては異性人探索星間旅行系SF+エヴァンゲリオン遠距離恋愛みたいな感じ。
独特のせつなさがあるのはいいんだけど、シナリオにはあまり新鮮さを感じない。

風景が美しい。宮崎アニメ風なところもある。
キャラの造形は下手。特に人間の顔は変形していて違和感がある。
メカはCG化されていて動きはいいのだけど、デザインには新味はなくガンダム系アニメによくある感じ。
最大の問題は短いこと。30分しかないんです。

で、様々な問題を抱えながら、なにが一番すごいかというとこの映画は(音楽と声優以外は)ほぼ一人で作っているんです。
たった一人ですよ?

絵コンテから動画からエフェクトから3Dオブジェクトのモデリングからレンダリングからシーケンス化、編集から音あわせまで、全部一人でやっているんです。
これ、すごくないですか?

7ヶ月くらいかかっているらしい。
それができるという忍耐力と計画性と信念に脱帽です。
というか一人でアニメを作れる環境ってもう整ってたのね…。
ちょっとMacを見直したかも。
やってみたいけど自分だったら絶対途中で挫折するなあ。

次回作もあるみたいで、今度はそれを見てみる予定。

アニメーション制作の転換−「ほしのこえ」という方法−
新海誠のインタビュー

このブログでは過去にアニメーター薄給問題について扱っています。