ペッパーランチに食事に行ってみる

大阪のステーキ店、女性客に睡眠薬、監禁し乱暴

これはひどい事件です。
被害者の人が逃げることができて、犯人が捕まってよかったです。
もう少し犯人が頭が回る人で、絶対に逃げれないようになっていたらもっと大変なことになるところでした。
犯人には執行猶予なしの懲役が妥当でしょう。
たぶんしばらくはペッパーランチの売り上げは一気に落ちるでしょう。
今年度の売り上げは赤字になるかもしれません。
このニュースを見た人の心象を考えるとしかたのないことだと思います。

自分は今までに横浜や東京で3回くらいペッパーランチを利用したことがある。
「すごくおいしい」ということはありませんでしたが、どこもそこそこの味でした。
東京の郊外に住んでいるIridiumの近くにもペッパーランチがあります。

自分は現在のところ無職なので、もしかしたらそこでバイトをしていた可能性もある。
もしも自分がそのペッパーランチでバイトしていたら、
自分と全然関係のない店舗での事件のためにいきなりお客が減少するわけですね。
うーん、なんか理不尽な感じ。

全国規模でチェーンを展開しているお店で、大阪と東京のお店の共通点というのはなんでしょうか。
看板とメニューと作り方、店舗のデザインくらいは一緒でしょう。
売り上げの管理とかも統一的な方法が存在していると思います。
そのくらいかな。

働いている人はもちろん店舗によってぜんぜん違います。
多くのペッパーランチで働いている人は犯罪的な性向のないごく普通の人のはずです。
ペッパーランチで働いている人もそうでない人も犯罪者である確率はたぶんほぼ一緒です。
ペッパーランチ」という単語でぐぐっても、これ以外に過去に犯罪が発生したというニュースは出てこない。
ペッパーランチの従業員が特に犯罪的傾向を持っているというわけではないんです。
近くにペッパーランチがあって、いつも食べに行っていて、今まさにステーキが食べたいのに
別の店舗のペッパーランチで犯罪があったことを理由に「ペッパーランチを食べに行かない」という選択をすることはどうなのかな。

犯罪があったのは確かに事実だけれど、あなたの近くにあるペッパーランチとはたぶん何の関係もない出来事なのです。
もしも行きたくないとしたら同一の名称に自動的に事件を連想するという人間の反応として自然ではあるんだけど、印象操作されてしまっているとも言える。
どんなに犯罪が卑劣であったとしても、犯罪を憎むことと、チェーン店の看板を憎むことはまったく別のことです。
チェーンという形態がもともとそういう危険性を内包した存在であるとしてもね。

まったく別のことを一緒くたにしてしまうという杜撰さがIridiumは嫌いです。
印象操作されるということそのものが嫌い。

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この問題ってどこのチェーン店でも発生する可能性は残っていると思います。
今後はチェーン店の店長や店員になるために素行調査を行うことになるかもしれません。
定期的な素行調査も必要かもしれない。探偵業はこれから儲かる職業になるかもね。
もしかしたら今現在でもチェーンの中には厳密な素行調査の上で、店員を決定するお店もあるかもしれませんが
たぶん多くのチェーンではそこまでの厳密な調査は行われていない。
ペッパーランチは特に急速に店舗を展開する過程で審査が甘くなっていたのかも。
社長のインタビューを読む限り、まともな審査が行われていたかどうか怪しい。
店員の採用基準がかなり適当なのは全国的にそうであるらしく、店によっては高校生が店長をやっていたり、皿が汚かったりするらしい。
うーん、やはりペッパーランチの運営会社であるペッパーフードサービス本体にも責任はあるのか。

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先ほど亀有のarioにあるペッパーランチに食べにいってみました。
フードコート内のお店なのでお皿はプラスチックだし、全体に安っぽいです。
1180円でペッパーステーキ+ごはん+サラダ+ドリンクなので、食事の値段としては妥当ですが、
確かに原価はあまり高くないでしょうね。
素材は安いものを使っていますが古いわけではない。
ただしごはんはパサパサです。
秋葉原の店舗に張られていた張り紙によると平均原価率は38%らしいです。
過去の記憶を辿ってみると、値段は一緒でも路面店のほうがおいしく感じます。
食器の安っぽさに比べて確かに高く感じるけど、フードコートならまあこんなものじゃないかな。
並んでいる他のお店も原価率は似たようなものでしょう。

店員のお兄さんは2名いるのですが一人は明らかに事件のことを意識していて、直立不動の体勢で注文を待っていました。
応対もはきはきしていて「真面目にやっている雰囲気を出そう」と一生懸命でした。
フードコートには珍しく料理が出てくる速度が異様に速かった。
帰り際には切羽詰った感じで「また来てくださいね」と言われました。
まあどんなに一生懸命でもフードコートにふさわしいチープな内容は変えられないんですけどね。
どう見たって彼らに罪があるとは思えない。
うん、やっぱり同じ看板は背負っていても人間が違ったらやっぱりぜんぜん違うお店だと思います。