急須を探す

「あなたのブログは他人の批判とか粗探しばかりだ」と友達に言われたので、ちょっと反省して、いいところとかいいものを紹介することにもっと力を入れようと思います。

最近、急須を探しているので、それについて書いてみます。食器ってそんなに高くないし、自分の好きなものを買うのが重要だと思うんですよね。長く使うものだし、選ぶのに時間をかけても損した気分になりません。嫌いな食器を使っているとなんとなく日常生活を疎かにしているように感じてしまうことがあります。
自分の場合は商品を買うときはほとんどぐぐってみつけます。まずは当たってきたのは
[rakuten:leaf2000:396207:detail]
ですね。
この商品のスタンスはとてもいい感じですね。値段安いし、べたべたの和風じゃないし、洗いやすそう。上が平べったいデザインもいいです。ただちょっと気になるのが網ですね。網だとなんとなく鉄の味がしそうです。どうも個人的に網が好きじゃないんです。慣れてしまえば気にならなくなるのかもなんですけどね。

その次に「間違いだらけの急須選び」
http://www.ochakin.co.jp/kyus.html
が当たってきちゃいました。えーと。ついつい読んでしまうのですが、あくまでもお茶屋さんの視点なんですよね。「ものすごくうまいお茶を入れること」が目標ではないので参考までにしてスルーします。条件にこだわりすぎると選択肢が狭くなってしまう。まあ、お茶がうまいに越したことはないんですけども。

で、自分が一番いいと思ったのがこれ


DENという陶器屋さんで2003年に行われた「togetherness」という展覧会に出品された後藤義国さんという作家の作品です

http://www.utuwaden.com/togetherness/yosi.htm
の10番ですね。

えー、もう急須じゃなくなってますが気にしません。ポットですね。こういう品物が突然見つかるとびっくりしませんか?塗装も斑があるし、普通に店で売っているようなものとはぜんぜん違います。産業革命以前の時代の品物みたいに見えます。かといってクオリティが低いかというとぜんぜんそんなことはない。
素朴さとやさしさと清潔さと意思みたいなものが一緒になっているように感じます。素朴さは塗装がちょっとかすれているところ。やさしさは蓋のラインがまるいところ。清潔さは白いことと、全体のフォルムがよくまとまっているところ。意思は直線があるところですね。意志の力を感じるのに同時にキュートでもある。作った人の人柄を想像しちゃいます。これを日常生活で使えたら幸福な気持ちになれると思う。ただし弱点は在庫のない作家物なのでいつ手に入るのか、そもそも手に入るかどうか不明ってところですね。一応そこのお店にメールしてみましたが、どうなることやら…。

実は食器は結構安い値段(一万円以下とか)で作家物のいい作品が手に入ることがあります。デザインとかが好きな人や手づくりの素朴さが好きな人には探すのがとても楽しいので、もしも食器が欲しいときにはいきなり大型店舗に買いに行かずに「手づくり 食器」とかのキーワードでぐぐってみるといいです。大量生産による製品ではない手づくりの食器を持っているというのはなんか充実した気分になります。あと直接に作家の後押しをすることにもなり、芸術の振興というベクトルもあるのでお勧めです。