自転車旅行の結果メモ

今回、秋田県を5日間走ったのだが、その反省を込めて自転車旅行に必要なアイテムについて考えてみる。

■必ず持っていくもの

輪行バッグ
・パンク修理セット(とレバー)
・予備のチューブ
・アーレンキー3種
・日焼け止め
・サイクルオイル
・地図のプリントアウト
・財布と携帯電話と充電器


輪行バッグはどのメーカーのものでもいいというわけではない。
前から使っていたマッキンレーのバッグのチャックが壊れてきたので、
新しく2種類ほど買ってみたのだが、
オーストリッチのは袋が小さすぎて入らず、タイオガのも説明書通りにしようとすると入らない。
よくわからないが自転車が大きいのか?
輪行バッグには前輪をはずさないタイプもあるが自分は容積の小さくなる前輪をはずすタイプのほうが好きだ。
(電車では少しでも容積が小さいほうがいい)
また、後部にアタッチメントを付けるものもあるのだが、自分はつけないもののほうに慣れている。
アタッチメントは金属製であるため、走行中は荷物でしかない輪行袋そのものの重量が増えてしまう。
輪行バッグは購入前にいろいろと調査が必要であるようだ。


パンク修理のときにレバーはあったほうがいい。
ブリジストンのタイヤは堅すぎて手でははずすことができない。

アーレンキーは自転車をたたむときに絶対必要なのでなにがあってもなくさないこと。
シートポストの調節とハンドル高さの調節、ハンドル角度の調節に使う。
(ステムによってはハンドル角度の調節はシートポストと同じ径のアーレンキーで出来るケースもある)
日焼け止めは必須で、特に田舎の空気のきれいなところでは塗っておかないととんでもないことになる。
雨が降るとチェーンオイルは流れてしまうので、サイクルオイルは必須。

地図は必要のないことも多いのだが、夜走る可能性のある場所や
交通標識が少ない場所については詳しいものを用意したほうがいい。
今回は山の中にあるホテルに泊まるつもりだったのだが、道がわからなくてどきどきした。
インクジェットのインクは水に濡れると消えてしまうので濡れないようにビニール袋を用意したほうがいい。
財布は重量軽減のために余分なカード類は抜いておく。財布や携帯電話もビニール袋に入れる必要がある。
追記:地図には道の駅を記述したほうがいい。道の駅はとても有用で、今回も何度もお世話になった。事前に場所がわかっていたほうが走りやすい。


■余裕があれば持っていたいもの

・軍手
・タオル
ティッシュ

自転車をしまったり、組み立てたりするときに、
どうしてもチェーンや汚れた場所を触る必要が出てくる。
そのために軍手があると便利だ。

雨が降ったときなどにタオルがあるといいかもしれない。
レストランなどに入るときにタオルで拭いてから入ることができる。

鼻水が出るときや、顔が汚れているときなどにティッシュがあると便利かもしれない。

■自転車の装備

・前方ライト
・後方につけるフラッシュライト
サイクルメーター
・方位磁石
・ポンプ

前方ライトはLED式の明るいものであればなんでもいい。
ただし、電池が弱くなってくると暗くなるので、長旅の前には電池は取り替えておいたほうがいいだろう。

後方につけるフラッシュライトは必須。
車からの視認性が高いかどうかが生死を分ける場面もある。
夜間は常に点灯を確認したほうがいい。

サイクルメーターは走った距離や速度がわかるので便利。
体感と実際の速度が違うことが結構ある。

方位磁石は絶対にあったほうがいい。分かれ道で方角を確認できるし、
道に迷ったときに方角に頼って移動することができる。

ポンプは空気圧がわかるものがいい。トピークのロードモーフは地面に当てて使えるので、力を入れやすい。

■服装

晴れの日と雨の日の両方に対応できること。
自転車用の服装とそうでないものの差は雨の日に大きく現れる。
パールイズミのシャツは乾くのがものすごく早い。

自転車に乗っているときの服装は必ず毎日洗うが、それが乾くまでの間に
着るものがなくなるケースがある。
ホテルで着るために着替え用シャツとハーフパンツを持っていったほうがいい。

雨の日はビンディングシューズの底が剥がれる。
NORTHWAVEのシューズはとても使いやすいのだが、底が剥がれやすいのが弱点。
底が剥がれてしまうとそれ以上走れないので補強が必要。
自分は靴の上から紐で縛り、瞬間接着剤を途中で購入して使用した。

■その他、思ったこと

歩道を走ったほうがいいかどうかを判断するキーは交通量と道幅と歩道の状態。

交通量が十分に少なければ車道を走る。
車道は整備されており落下物が少なく、走りやすいからだ。
両側の車線に自動車が存在し、かつ車道の白線の外側に余裕がないようなら歩道を走る。
自動車の平均速度が速い(80キロとか)場合も歩道を走るほうがいい。
よくあることだが、落下物が多かったり、路面がでこぼこだったり、道幅が狭すぎたりあまりにも歩道の状態が悪いようなら車道を走るしかない。
ゆっくり行っても十分に日程を消化できるケースでも歩道を行っていいだろう。
自分はロードバイクに乗っているのだが、歩道走行時間を考えるとクロスバイクのようなもののほうが適切なのかもしれない。

今回はすべての宿泊地を予約していったのだが、
逆に行程的に縛ってしまうことになり、同行者に負担をかけることになってしまった。
最後の宿泊地には時間的に間に合わず、タクシーを使用した。
本人がどんなに主張しようが、女性の体力は常に少なめに見積もっておいたほうがいい。
特に後半には疲労が累積するために、一日の移動可能距離は大きく低下する。

秋田県は道路を清掃するという概念が希薄なのか、至るところに砂利が落ちている。
交通事故の結果であろうと思われるカケラが長期間に渡って放置されているところもあり、自転車では走りにくい場所もある。
特に秋田市から男鹿市に向かう道の歩道は砂利だらけで走りにくい。


食事に関してはどのホテルもまったく満足のいく内容で、
一日中自転車で走っているにも関わらず、体重が増加したような気がする。
ただし、料理はアルコールを飲むことを基準に考えられているため、味付けは濃いことが多い。
すべての食べ物はつまみだと思われて味付けされている節がある。
安いホテルだからと言って手抜きがあるということはない。
ほとんどどのホテルを選んでも満足できるサービスを受けられると思われる。
もちろん「じゃらん」などで評判のよいホテルを探していったほうがいいにはいいが、それにこだわる必要はないと感じた。