八重洲富士屋ホテル1F喫茶店モーニングセットの改革案

1、
まずはコーヒー豆は注文を受けてから挽くこと。
そしてそれにお湯を注いでコーヒーを淹れることだ。
それだけで店の中いっぱいにコーヒーのおいしい香りが漂うことになる。
この香りは喫茶店にとってのなによりの財産だ。

もちろん手間はかかるが、味をよくすることができる。
石灰を煮たようなコーヒーを出す必要はなくなる。

コーヒー豆は普通のモカであればカルディなど
普通のコーヒー豆を取り扱っている店で手に入るレベルのものでよい。


2、
トーストは小さなものを多数ではなく、
大きなものを保温性の高い皿に載せること。
確かに食べやすいのだが、小さなトーストはすぐに温度が下がってまずくなる。
しかも乾燥が速くなる。
トーストはサイズが非常に重要だ。

3、
マーガリンはやめてバターにする。
マーガリンは不味い。バターの風味には勝てない。

4、
サラダの葉っぱについては古くなったり、変色したものはそこだけ捨てる。

5、
オレンジジュースの銘柄は別のものにする。
今はちょっと古くなったようなすっぱいようなオレンジジュースが出ているが、
トロピカーナのピュアプレミアムにする。
それほど高くないわりにはうまいし、流通量もあるので安定的に手に入る。
高級スーパーならだいたい手に入るだろう。

6、
チョークのような味のない小さな砂糖ではなく、
重量感のある角砂糖とする。

7、
タバコの焼け焦げのあるテーブルクロスは交換する。
とにかく焦げさえなければいいので、クロスの質感までは重要ではない。
綿の白いクロスで安いものでいいだろう。
とにかく焼け焦げは使用感があってよろしくない。

8、
椅子とテーブルの位置を調整する。
窓側の席は間隔が狭すぎて座りにくい。

9、
オムレツは卵からつくること。ベーコンは少なすぎるので量を増やし、作り置きを出すのではなくリアルタイムに調理する。


材料を変更するだけでずいぶん違ったものになる。
あの周辺では一番うまい喫茶店になることができる。
客が入りすぎて困るかもしれない。

そうなるとホテルの喫茶店としては逆に問題があるのか。
もしかしたら客を入らせないために、わざわざ食事のクオリティを下げているのかもしれない。
だとすると改善は余計なお世話ということになる。
そもそもビジネスマンの多い東京駅周辺では食べ物の味にこだわるような人間はごく少ない。

ただ、救いとしては東京駅は観光地でもあるということ。
女性の利用客も一定数存在するということだ。
女性客は味にはうるさいはずだ。

ホテルの女性客を繋ぎとめるためにも喫茶店の改善は悪い方針ではないのではないか。
せっかくの利便性のいい便利な場所にあるホテルの名がすたるというものだ。
現状は地方の三流ビジネスホテルのモーニングセットにも劣ると言わざるを得ない。

客足が減ったことによるコストカットがあったのだろうとは推測するが、
コストカットの前にできることがいろいろあるはずだと思う。
少なくともバイトを何人も雇う必要はないはずだ。
バイトを減らしてでも食事の質を確保すべきなのだが、
そもそも立地がよく、周辺に競合する喫茶店がないため、
まともな内容にするだけで十分に元が取れるほどの客が見込めるはずだ。

ちゃんと「うまい」という評判を集めるだけでよい。
まっとうな方法で十分にペイできる環境にある。
こんなに簡単にできる改革があるだろうか?(いや、ない)
逆に日本でもっとも不味いモーニングを食べてみたい人はぜひ行ってみてほしい。
きっと満足していただけると思う。