次の掲示板についての個人的なメモ
2chはここ10年くらいそのインターフェースを変えていない。えとね。その当時は掲示板というのは実に多種多様で、いろいろなものがどんどん出てきてたんですよ。初期の掲示板はぜんぜん使いにくいものでした。フロート型掲示板が出てきたときはうれしかった。「うん、これで便利になるな」と思ったものです。
でも、でもですよ。その後掲示板そのもののインターフェースの改良は止まってしまった。
えーと、確かに世の中にはある程度進化しきって、その改良が止まってしまうものとかはあります。ガソリンエンジンの自動車とか靴とか服とかはここ数十年の間には根本的な改良は行われていない。
掲示板はそういう枯れたテクノロジーと思っていいのでしょうか?もう改良する点はないのかな?
そんなことはない、そんなことはないんです。2chのまずい点を挙げてみる。
1、まとめが作りにくく、まとめはすべて手動で作らなくてはならない。結果として世の中に2chのまとめサイトがたくさんできているが、本来このトラフィックは2ch本人が取り込めるもののはず。
2、書き込みがどんどん流れてしまい、過去のものを探すことが難しい。過去ログを読むためにはお金を払う必要がある。
3、スレッドの内容が散漫であることが多く、必要な情報が自動的には凝縮されない。
4、名誉毀損事件などが発生する土壌となってしまっている。
5、スレッド間の関係性や一つ一つのメッセージ間の関連付けが難しく、只のリンクではいちいち別の画面に遷移しなくてはならず読みにくい。
6、リアルタイムに更新されることが望ましいのにもかかわらず、自分でF5を押して更新を行わなくてはならない。
7、検索しにくい。ゴミが多すぎて自分の読みたいものがうまく探せない。
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まだまだ掲示板のインターフェースは改良することができる。できるのだが、「世の中にこれ以上のテキストが必要だろうか」という悩みはある。はてなブックマークでさえ、内容は面白いにも関わらず毎日欠かさず読むのは時間の無駄としか思えない。
「本当に掲示板のインターフェースの洗練が世の中のためになるかどうか」は微妙なところだ。もっとテーマを絞って深く突っ込んでいく形の議論インターフェースがあればいいのではないか。
永遠にログに残り、同じ議論は二度と繰り返されないのが望ましい。(もちろん議論の質のブラッシュアップはできるにせよ)そうしないと前に進むことができない。
すべてを体系化することのできるツリー状の構造を作ることのできるなにか。定義から現実的な対応までへの筋道が一本で通っている。あいまいなところがない議論を行うことで共通認識の基礎となることができる。永遠に続く戦い。